久しぶりの更新ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
おかげ様で私は元気です。
毎朝体温を測り、これ以上どこを減らすのか?というくらい不要不急の外出は控え、慣れない炊事(笑)を毎日こなしています。
そんな中、いつも頭の中にはサロンの今後のことがグルグルと渦巻いています。
緊急事態宣言が発令されてから、ジェルオフだけの営業を行っているわけですが..
お客様方のネイルに対する思いが想像以上に様々だということを身を持って思い知らされているところです。
突然ですが
311の時のお話しをさせていただきます。
あの日私はサロンワークが終わり、14:00過ぎに店を後にしながら
「どこでランチして帰ろうかな」とボンヤリ考えつつ結局中途半端な時間帯だったので真っ直ぐ帰宅しました。
着替えている最中、ラテが珍しく吠えたと思ったら、次の瞬間洋服ダンスに叩きつけられました。
反射的に脱ぎかけた洋服を着直し、リビングに駆けつけラテを抱きかかえ、揺れが収まるのを待ちました。
「これは避難することになるかも」と、慌ててバッグに現金、スマホ、タオル、ラテのフードなど当面過ごすために必要なものを思いつくまま詰めました。
そして
「あとは何があれば自分が落ち着くか?」考えた時に、私が選んだ1品はリップクリームでした。
私には何よりリップクリームが大事でした。
最近サロンでのお客様の反応は様々です。
ジェルオフ出来て安心なさってお見送りさせて頂くこともあれば、本当に悲しそうにお帰りになる方もいらっしゃって‥
私自身は
ジェルオフをさせていただくことが皆様にとって万が一の際に医療行為の妨げにならない
皆様がスムーズに医療行為を受けることが出来る
そう確信して選んだ方針だったのですが、お客様の中には
●元々爪が薄くてジェルが着いていないと日常生活が困難になってしまう方
●アレルギーなどで自爪に戻ると掻き傷が増える可能性のある方
●何より日常のモチベーションが本当に低下してしまう方
もいらっしゃいました。
つまり
この緊急事態の最中においてもジェルネイルが、私にとって非常持ち出し袋に入れたかったリップクリームのように想定外に高い位置付けに相当する方もいらっしゃったのです。
ネイリストとして良かれと思った選択肢は、全てのお客様に適合するものではありませんでした。
今は
「お客様にとってのベスト」はお客様の数だけ存在するということを前提に、今後の方向性を模索しています。
恐らく、○月○日からこれまで通りに100%再開します!ということは非現実的で
段階的に再開していくことになるかと思います。
現時点で緊急事態宣言は少なくとも神奈川県は解除にはならないと思っていますが、その中でも先ずは私にとってのリップクリーム並みにネイルを必要としてくださるお客様に向けた再開を考えています。
結論を出すまで、もう少しお時間をいただきたいと思いますm(__)m